ベビーマッサージはママにも効果あり!
正しいやり方で親子の絆を深めよう
赤ちゃんの身体に直接触れることで、心と身体のコミュニケーションをはかれるベビーマッサージ。でも実は、赤ちゃんだけでなく、ママ・パパにとっても嬉しい効果があることを知っていますか?
ベビーマッサージの効果や正しいベビーマッサージの方法を知り、ぜひ親子の絆を深めてみてください。
ベビーマッサージで赤ちゃんもママもリラックス
ベビーマッサージとは、赤ちゃんとママ・パパのスキンシップの方法のひとつです。一般的なコリをほぐすような大人向けのマッサージとは異なり、赤ちゃんの肌に直接触れることで、親子のコミュニケーションを図ることはもちろん、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌により、赤ちゃんだけでなく、ママやパパのストレスの軽減にもつながります。
ベビーマッサージは、赤ちゃんのためのものと思われる人もいますが、実はママ・パパにとっても良い効果が期待できます。では、具体的にどんな効果があるのでしょうか?
赤ちゃんに期待できる効果
幸福感を得られる
サポート
サポートする
そのほか、ベビーマッサージにより「夜泣きが改善された」「ミルクの飲みがよくなった」「便秘が解消した」という声も!また、ベビーマッサージの適度な圧力により、筋肉の発達を促す効果もあると言われています。
ママ・パパに期待できる効果
解消される
把握しやすくなる
初めて子育てをするママは、すべてが手探り状態で気持ちの浮き沈みが激しいもの。でも、ベビーマッサージにより喜ぶ赤ちゃんを見ると、ママの気分も晴れ、自然と育児への自信がついていきますよ。
ベビーマッサージを始めるのは生後1ヶ月以降がベター
ママの意見で多いのは、「いつからベビーマッサージはやっていいのか?」ということ。実は、ベビーマッサージを始める時期には明確な決まりはなく、生まれた直後でも可能です。
ただ、生まれたばかりの赤ちゃんの肌はとてもデリケートであるうえ、初めてのマッサージに赤ちゃんが驚いてしまうことも。まずは手や足先など部分的に始めていき、全身へのマッサージは、生後1ヶ月以降を目安に行うと良いでしょう。
また、いつまで続けられるのかについても、スキンシップに年齢制限はないため、大きくなってもベビーマッサージで親子のコミュニケーションを図れると良いですね。
お風呂上がりや就寝前がおすすめ
ベビーマッサージは1日1回を目安に、赤ちゃんの機嫌などを踏まえ、部位別に分けて行うのもよいでしょう。ベビーマッサージを行う時間帯についても決まりはありませんが、おすすめは、お風呂上がりや就寝前。赤ちゃんがリラックスした状態なので、寝付きも良くなりますよ。
反対に、以下のような場合は、ベビーマッサージを中止しましょう。
良くない時
ベビーマッサージに必要なアイテムはこれだけ!
ベビーオイル
ベビーマッサージをする時に肌の滑りを良くし、保湿効果を高めてくれるベビーオイル。デリケートな肌の赤ちゃんに使うものだから、100%天然由来成分で作られた肌に優しいオイルを選びましょう。
バスタオル
ベビーマッサージは、赤ちゃんの下にバスタオルを敷いて行います。赤ちゃんは急におしっこやうんちをする場合があるので、バスタオルは多めに用意しておくことをおすすめします。
お気に入りのおもちゃ
ベビーマッサージ中に赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまったり、泣いてしまった時にあると安心です。
ベビーオイルを使う前にパッチテストを!
赤ちゃんによってはベビーオイルが肌に合わず、肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。どんなに肌に優しい成分のアイテムでも、初めて使用する際は事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
ベビーマッサージのやり方・手順
赤ちゃんの好きな音楽を流したり歌をうたいながら、1回10~15分を目安に以下の順番で進めましょう。いきなり始めると赤ちゃんも驚いてしまうので、まずは「ベビーマッサージ始めるよ!」と声をかけるのが◎
ベビーオイルはケチらずたっぷりと手に取り、ママの手で温めてから赤ちゃんの肌に伸ばしていきましょう。少ないと摩擦の原因となります。また、マッサージ中の赤ちゃんは裸の状態なので、事前にお部屋を暖かくしておくことも忘れずに!
まずは脚から!
正しいベビーマッサージの手順
- ベビーオイルをたっぷり手に取り、片足ずつ伸ばしていきます。脚の付け根から足首まで両方の手で握りながら滑らせ、交互にリズミカルに撫で下ろしましょう。
赤ちゃんの脚はシワがたくさんあり、皮膚が重なっている部分に垢がたまりやすいので、伸ばしながらチェックしてあげてください。数回繰り返したら、もう片方の脚も同様に行います。 - 脚の付け根から膝までくるっとねじるように、外側に向かって手のひらで少しだけ圧をかけながらマッサージします。そうすることで、筋肉の発達を促すことができます。
次に、膝から足首まで撫で下ろします。ふくらはぎに少しだけ圧をかけながらリズミカルに「あんよ、あんよ」や「1.2、1.2」などと声をかけながらおこなうと、赤ちゃんも楽しいですよ! - 手のひらに赤ちゃんのかかとを乗せ、土踏まずからつま先に向かい親指の腹でやさしく撫でます。気持ちよさそうにしていたら、親指の腹で足裏を押してあげてもいいですよ。
次に、赤ちゃんの親指から順番に1本ずつ軽くポンと引っ張っていきます。リズミカルに楽しみながらやると赤ちゃんも飽きません。 - 赤ちゃんの足首を両手で挟み、脚全体が揺れるように上下にさすります。終わったら、もう片方の脚も同様に行います。
次に、赤ちゃんの足首を手で握り、片足ずつ交互に膝をお腹に近づけるように曲げて戻す動きを数回おこないます。この動作をすることで、腸に軽い刺激を与え、赤ちゃんの便秘解消にも繋がります。 - ベビーオイルを再度手に取り、手のひらで「の」の字を書くイメージでおへその周りを温めるように撫でます。このとき、腸に手を当ててママの手で温めてあげると、便秘解消に効果的!ただし、手に力を入れてしまうと、赤ちゃんが吐いてしまうこともあるので、やさしく撫でてあげましょう。
- 赤ちゃんの胸に両手をあて、外回りでハートの円を描くように大きく撫でます。胸が開いて呼吸がしやすくなります。
- 赤ちゃんの肩に両手をしばらく置いて肩を温めたら、腕の付け根から手首に向かって撫で下ろします。最後に親指を使って赤ちゃんの手のひらを軽くもみもみしましょう。常にぎゅっと握っている赤ちゃんの手のひらをマッサージしてあげることで、脳に刺激が与えられ、血行促進につながります。
- 次は背中です。首がすわっていない赤ちゃんの場合は、しっかり首を支えながらうつぶせにしてあげてください。
オイルが乾いていたら手に取り、赤ちゃんの肩甲骨に両手を置き、背中からおしりに向かってゆっくり撫で下ろします。次に、両方の手の平を少し丸めて首の下に横にして置き、背中をポコポコと軽く叩きながらマッサージします。そうすることで背中の筋肉が強くなり、ハイハイがしやすくなります。 - 最後にお尻です。赤ちゃんのおしりを、ハートを描くように両手でマッサージをします。常にオムツをしていて、おしっこや汗で湿っている赤ちゃんのお尻を温めてあげるイメージでおこなってください。これと同時に、おむつかぶれや湿疹などもチェックしてあげましょう。
- 仰向けにもどし、肩から足首まで2,3回優しく撫で下ろして終了です。
ベビーマッサージ後は水分補給を
ベビーマッサージが終わったら、終わりの合図として赤ちゃんとしっかり目を合わせながら「終わったよ」「気持ちよかったね」と声をかけてあげましょう。その後はミルクやおっぱいで水分補給をし、ゆっくり身体を休ませてあげてください。
ベビーマッサージ中の注意点
ベビーマッサージは、心臓から一番遠い脚から始めるようにしましょう。大人のマッサージは、足首から膝に向かってリンパを流すマッサージをしますが、赤ちゃんの場合は逆です。心臓から末端に流すようなイメージで、上から下にマッサージしましょう。
また、赤ちゃんの脚はM字型が基本の形です。マッサージ中に無理に引っ張ったり、伸ばしたりしてしまうと、股関節脱臼の原因になってしまいます。注意しながら優しくおこなってください。
ベビーマッサージは資格不要!
一般的な大人向けの指圧やマッサージは、あん摩マッサージ指圧師という国家資格の取得が必須。しかしベビーマッサージは、ママが赤ちゃんの身体を撫でたりするなど、触れ合うことが主な目的のため、資格は必要ありません。
初めてならベビーマッサージ教室がおすすめ
もし、初めてベビーマッサージを行う場合に心配なら、まずはベビーマッサージ教室などに行くことをおすすめします。各自治体の児童館などで行っているケースもあるため、お住いの自治体の情報を調べてみると良いでしょう。
また、ベビーマッサージ教室には月齢の近いママも多く集まることから、新しいママ友づくりや子育ての情報交換の場としてもおすすめです。
スキマ時間で資格取得するのも◎
ベビーマッサージの資格と一口に言っても、ベビーマッサージは民間資格で複数の認定団体があるため、その団体により講座内容や費用、所要時間も異なります。各団体の特徴を知った上で選んでみるのが良いでしょう。
また、最近では通信講座を行っている団体も多く、先輩ママの中には、育休中にベビーマッサージの資格を取得した人も。子育ての空いた時間を効率的に使い、思い切って資格取得するのもおすすめです。
ベビーマッサージで赤ちゃんとの絆を深めよう
ベビーマッサージは、赤ちゃんの肌に直接触れることでママ・パパの愛情を赤ちゃんに伝える、大切な親子のコミュニケーション方法の一つです。赤ちゃんの体調の変化にもいち早く気付けるだけでなく、ママ・パパもリラックス効果があるので、無理のない範囲でチャレンジするのが良いですね。
何より大切なのが、赤ちゃんもママ・パパも楽しみながら気持ちよく行えること。前述のベビーマッサージのやり方を参考に、親子の絆を日々深めていきましょう。