メンズの肌づくりは洗顔から
正しいケアで毛穴・ニキビ悩みにサヨナラ

メンズの肌づくりは洗顔から 正しいケアで毛穴・ニキビ悩みにサヨナラ

「きちんとケアをしても肌荒れする」「モテたいけど肌に自信がない」と悩む男性は多いですよね。洗顔は、肌の土台を作るためのケアであり、スキンケアの中で最も重要なもの。自身の肌に合った洗顔料選びと正しいケアをすることで、清潔感のある健康的な肌状態を作れます。

女性だけでなく、男性もスキンケアに対する意識が高まる昨今。まずは肌のベースとなる洗顔から見直してみませんか。

驚愕!実は男性の肌は水分量が少ない

驚愕!実は男性の肌は水分量が少ない

「肌のテカリが気になる」「肌がベタつく」で悩む男性の多さから、女性より男性の方が乾燥しにくい肌なのでは?と捉える人もいますよね。しかし、そうではありません。

実は、男性の肌の水分量は女性の約半分と言われており、女性に比べ男性の肌は乾燥しやすい状態。そのうるおい不足を解消しようと皮脂が過剰分泌するため、一見、乾燥しているように見えなくても、肌内部は乾燥している場合が多いのです。この状態を乾燥性脂性肌(インナードライ)といいます。

また、シェービングによる肌刺激も習慣的にあるため、洗顔で肌を清潔にして、保湿剤でしっかり保湿するという「スキンケアの基礎」を怠ると、シミやしわ、たるみといった肌悩みの原因に繋がる可能性もあります。

なぜ荒れる!?主なメンズの肌悩みの原因

なぜ荒れる!?主なメンズの肌悩みの原因

毎日ケアをしているのに、肌のテカリやベタつき、毛穴汚れ、ニキビなど肌の調子が悪いと感じることはありませんか?中でも男性に多い肌悩みの主な原因についてまとめました。

肌の乾燥、カサつき

肌の乾燥、カサつき

肌のツッパリ感やかゆみを感じたり、小じわが目立つ場合は、肌の水分量が足りず乾燥している状態。
肌に対して高い洗浄力のメンズ洗顔料を使っていたり、カミソリ負けによる肌ダメージや保湿不足の可能性があります。

肌のテカり、ベタつき

肌のテカり、ベタつき

肌表面が乾燥しており、肌の水分量不足を補おうと皮脂分泌が過剰になることでテカリやベタつきの原因となっている可能性があります。乾燥悩みと同様に保湿によるケアが大事。

毛穴汚れや詰まり、黒ずみ

毛穴汚れや詰まり、黒ずみ

食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどにより肌のターンオーバーが乱れると、皮脂や角質がスムーズに排出されなくなることで角栓ができ、これが毛穴詰まりの原因となります。
また、その角栓に汚れが付着したり酸化することで、毛穴の黒ずみに繋がる可能性も。

ニキビ

ニキビ

前述の毛穴汚れや毛穴詰まりにより、肌が炎症を起こすことでニキビができやすい状態に。また、ニキビを潰してしまうことでさらに肌状態が悪化する可能性があります。

メンズの洗顔選びのポイントは3つ

メンズの洗顔選びのポイントは3つ

肌悩みの原因がわかったところで、次はどんな洗顔料を選ぶべきかを知りましょう。
市販やネットで人気アイテムを選ぶのもいいですが、長年愛用できる洗顔を見つけるための指標がわかれば、メンズの洗顔選びもグっと楽になるはず。

洗顔選びのポイント1.洗浄成分で選ぶ

メンズ洗顔料と一口に言っても、洗浄成分は商品により様々です。どんな肌状態を好むかに合わせて、商品に記載された成分表を確認するのがよいでしょう。

さっぱり感を求めるなら「石けん系」洗浄成分

肌のテカリやベタつきが気になる男性は、さっぱりとした洗い上がりの石けん系洗浄成分の洗顔料を選ぶのが良いでしょう。洗浄力は比較的高めですが、天然成分の使用で環境に優しく、余計な成分が入っていないシンプルなつくり。メンズ洗顔料でもポピュラーな成分です。

▼ 主な石けん系洗浄成分

石ケン素地、カリ石ケン素地、ラウリン酸、ミリスチン酸、ラウレス‐4カルボン酸Na、など

しっとり感を求めるなら「アミノ酸系」洗浄成分

肌の乾燥やカサつき、ツッパリ感が気になる男性なら、やさしい洗い上がりのアミノ酸系洗浄成分のメンズ洗顔料がおすすめ。やさしい洗浄力で皮脂を落としすぎる心配がないため、洗顔後もしっとりとした洗い上がりに。肌への刺激も少ないため、乾燥肌や敏感肌の人にもおすすめです。

▼ 主な石けん系洗浄成分

ココイルグリシンK、ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、・ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルサルコシンNa、など

洗顔選びのポイント2.肌悩みで選ぶ

洗浄成分について理解が深まれば、次は肌悩み別に効果的な成分が含まれているかも確認しましょう。特に毛穴ケア成分は作用や効果が多岐にわたるため、知っておくのがおすすめ。

毛穴ケア成分で毛穴スッキリ

毛穴汚れや詰まり、黒ずみは、通常の洗浄成分では落としきれない場合があります。洗顔とは別にケアできるのが一番ですが、毛穴ケア成分が含まれているメンズ洗顔料を選べば、普段の洗顔で手軽にケアができるのでおすすめです。

▼ 洗顔料に配合される毛穴対策成分(例)
毛穴ケア成分 作用・効果
クレイ(泥)、炭 毛穴汚れ吸着
酵素 毛穴汚れ分解
スクラブ 毛穴汚れ除去
植物エキス、ビタミンC誘導体 毛穴引き締め

ニキビケアには有効成分がベター

繰り返すニキビに悩んでいる男性は、有効成分が配合されたメンズ洗顔料がおすすめ。ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を防ぐ有効な殺菌・抗炎症成分が含まれたものを選ぶといいでしょう。「薬用」や「医薬部外品」のほか、「ノンコメドジェニック」「アクネケア」など書かれた商品もあるのでチェックしてみましょう。

▼ ニキビに有効とされる主な成分

グリチルリチン酸、サリチル酸、アラントイン、ビタミンC誘導体、グリコール酸、など

敏感肌なら添加物は極力避ける

生活リズムの乱れや季節の変わり目などにより、男性の肌もバリア機能が低下し敏感になりやすくなります。そんな敏感肌や乾燥肌には、石油系界面活性剤など肌への刺激となる添加物は極力避け、低刺激処方のアイテムを選ぶようにしましょう。商品に「低刺激」「無添加」など書かれているのも一つの目安になるでしょう。

▼ 敏感肌なら極力避けたい主な添加物

石油系界面活性剤、合成香料、鉱物油、パラベン、など

洗顔選びのポイント3.洗顔料のタイプで選ぶ

最近はドラッグストアなどの市販でもメンズ向けの洗顔料の種類が豊富になり、どれを使えばいいか悩んでしまいますよね。それぞれタイプの特徴を知ることで、あなた好みの洗顔が見つかるはずです。

フォームタイプ

フォームタイプ

市販でも手軽に購入できる定番人気のフォームタイプは、キメが細かく弾力のある泡がつくりやすいのが特徴。保湿成分入りやスクラブ入りなど幅広い商品があるため、肌悩みに合わせて選ぶのがおすすめ。
ただ、合成界面活性剤入りのものも多く、敏感肌や乾燥肌の人は成分を確認した上で選ぶことをおすすめします。

固形タイプ

固形タイプ

いわゆる固形石けん。添加物が少なく成分がシンプルなものがほとんどのため、肌への刺激が少ないのが特徴。安価で手に入るものも多く、さっぱりとした洗い上がりに。
洗浄力は高めなため、敏感肌や乾燥肌の人はすぐに洗い流しましょう。商品により泡立ちが異なるため、泡立てネットを使用するのがオススメです。

泡タイプ

泡タイプ

ワンプッシュで泡の状態で出てくるため、スキンケアにあまり時間をかけられない人や、時短で済ませたい人に人気。洗浄力がマイルドなアミノ酸系の洗浄成分がメインであることが多く、肌にやさしく低刺激。
商品によっては泡がヘタりやすいものがある一方、シェービングに使用できるものもあるなど、洗顔以外にも用途があるのもメンズの泡タイプ洗顔料の特徴。

ジェルタイプ

ジェルタイプ

水分を多く含んだジェルタイプは、最近メンズ洗顔でも注目の人気アイテム。
ジェルタイプは大きく2種類あり、泡立つタイプは比較的洗浄力が高くさっぱりとした洗い上がり。泡立たないタイプは保湿力が高くしっとしとした洗い上がりに。敏感肌や乾燥肌の人は泡立たないタイプを選ぶようにしましょう。

パウダータイプ

パウダータイプ

「酵素」を含むものが多く、毛穴汚れや肌のザラつきなどの肌悩みに効果的。個包装で使い切りタイプが多いので、使用量を気にせず使えるのもメリットです。ただ、泡立ちにくいものが多いのが少し難点。

「保湿成分」も必ず確認しよう

メンズの洗顔料選びで意外と見落としがちなのが “洗顔料に含まれる保湿成分” 。前述のとおり、男性の肌の水分量は女性の約半分しかなく、乾燥しやすい状態。どんなにベタつきやテカリが気になる人も、肌にうるおいを与える保湿成分は必要不可欠なもの。

「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの保湿成分や、整肌効果が期待できる植物エキスなどが含まれているかも確認しましょう。

もう迷わない!正しい洗顔方法でイケメン肌へ

もう迷わない!正しい洗顔方法でイケメン肌へ

肌悩みを持つ人の中には「たかが洗顔」と思う人も少なくないでしょう。けれど、スキンケアの基礎である洗うケアを正しく行うだけで、その後の保湿剤の浸透や肌状態も大きく変わります。
ぜひ洗顔の正しいやり方をマスターし、肌悩みのないすべすべ肌を目指しましょう。

洗顔の前にまず準備を

手を清潔にする

手についた汚れや皮脂をハンドソープで洗い流しておきましょう。これにより、その後使う洗顔料の泡立ちがグンと変わります。

ヘアバンドで髪を固定する

タオルを巻いて髪を止める人もいますが、髪の生え際まできちんと洗うにはヘアバンドが1つあると便利。

1.洗顔前にぬるま湯で予洗い

洗顔前にぬるま湯で予洗い

予洗いにより、顔表面についたホコリや皮脂が流せ、汚れが落としやすくなります。お湯の温度は少し冷たいと感じる程度がベスト。熱すぎると必要な皮脂まで落としてしまうので注意が必要です。

2.洗顔料をしっかり泡立てる

洗顔料をしっかり泡立てる

肌との摩擦を防ぐため、フォームやジェル、固形タイプは、濡れた手のまましっかり洗顔料を泡立てましょう。泡立てるのが面倒くさい・難しいと感じたら、泡立てネットや泡立て器などを使うのがオススメ。

3.泡を転がすように洗う

泡を転がすように洗う

この時、泡をクッションにして肌はこすらず、手で転がすように洗うのがポイント。汚れの溜まりやすい小鼻やフェイスラインは、指先を使って丁寧に洗いましょう。長時間の洗顔は乾燥がすすむため、1分以内が目安。

4.ぬるま湯で丁寧にすすぐ

泡を転がすように洗う

予洗いと同様に、手でぬるま湯をすくい、10~20回以上すすぐようにしましょう。シャワーを直接顔に当てるのは肌への刺激が強いためNG!洗顔料が残りやすい生え際やフェイスラインも忘れずに!

5.やさしくタオルで拭き取り

泡を転がすように洗う

洗顔後はタオルでそっと肌をおさえるように水分を拭き取ります。時間がなくてもゴシゴシするのはNG!またタオルも常に清潔なものを使用するようにしましょう。

洗顔して終わり、じゃない!保湿が重要

洗顔して終わり、じゃない!保湿が重要

洗顔後のサッパリ感から、ついその後の保湿を忘れがちな人は多いですよね。実は洗顔後の保湿こそ、健康的な肌状態を保つための重要なプロセス。どんなに丁寧に洗顔をしても、保湿を疎かにするだけですべてが台無しに。

洗顔後は化粧水や乳液等でしっかり肌にうるおいを与え、乾燥から肌を守りましょう。時間がない、面倒くさいと感じる人は、1本で保湿ケアができるオールインワンジェルもおすすめです。

<まとめ>洗顔選びは理想の肌状態を作る第一歩

<まとめ>洗顔選びは理想の肌状態を作る第一歩

「長年使用していた洗顔料が合わなくなってきた」と悩む男性もいますが、例えば肌の水分量が低下している30代・40代の男性が、10代・20代など若い世代向けの脱脂力の高い洗顔料を使用すれば、乾燥や肌荒れが起きてしまうのは当然のこと。

スキンケアの基本である「洗顔」は、毛穴汚れや皮脂を落とし、肌をリセットする重要な役割。これまで「なんとなく」で洗顔をしてきた人も、今日から洗顔料選びや洗顔方法を見直し、理想の肌へと近づきましょう。日々の努力が未来のあなたの肌を約束してくれるはずです。

\【まとめ】メンズ洗顔のポイント/

✓男性の肌の水分量は女性の約半分で乾燥しやすい状態
✓メンズ洗顔選びの前に、自身の肌状態を確認にする
✓「成分」「肌悩み」「洗顔料のタイプ」の3つポイントでメンズ洗顔を選ぶ
✓どんな肌タイプでも「保湿成分」が含まれているかは要チェック!
✓丁寧な洗顔は健康的な肌状態を作る近道
✓見落としがちな洗顔後の保湿も丁寧に