髪や地肌をいたわる無添加シャンプーでやさしくケア!正しい選び方を伝授
敏感肌の大人から子どもまで幅広く使いやすい無添加シャンプー。髪に良さそうな反面、実際の効果や、一体何が無添加なのか気になる点も多いのでは?また、毎日使うものだからこそ、なるべく髪や肌に負担にならないもの選びたいですよね。
無添加シャンプーの正しい知識や選び方のポイントを押さえて、髪や頭皮にやさしい無添加シャンプーを見つけましょう!
よく聞く無添加シャンプーのイメージって?
まずは、みなさん、無添加シャンプーにどのようなイメージを持っているのでしょうか?
「髪がサラサラになりそう」、「体に良さそう」、「敏感肌でもかゆくならなそう」「ギシギシきしみそう」「子どもや妊婦さんでも安心して使えそう」など
※自社で独自に行った「無添加シャンプーのイメージ」に関するアンケート
では、一般的に無添加シャンプーは、どのような特徴や効果が期待できるのか以下で見ていきましょう。
無添加シャンプーにこだわる理由。効果や特徴
肌への刺激を抑えて、頭皮環境を健やかに保つ
髪や頭皮へのやさしさに重点をおいた無添加シャンプーは、使い続けることで、頭皮環境を健やかな状態に導いてくれるため、 フケやかゆみ、抜け毛などの頭皮トラブルの予防を期待できます。また、お肌が敏感な方や乾燥が気になる方にもおすすめ◎。
泡立ちや洗浄力など使用感に物足りなさを感じることも
商品によっては、香料や泡立ち、洗浄力に物足りなさを感じることもあります。しかし、泡立ちなどの使用感は使っていくうちに慣れていくこともあるため、頭皮環境を整えるためにも、 根気よく使い続けてみて、自分に合ったものかどうかを見極めていくことが大切です。
実際どうなの?無添加シャンプーを使ってみた人の口コミ・感想
実際に、無添加シャンプーを使っている・使ったことのある人に使用感やどのような変化があったか聞いてみました。
そもそも無添加シャンプーとは?
無添加シャンプーとは、 一般的に肌への負担がかかる可能性のあるパラベンや石油系界面活性剤などの成分を含まないシャンプーを指す場合が多いです。メーカーによっては、 「旧表示指定成分」という、肌への刺激となりうる成分が入っていないシャンプーを無添加シャンプーと呼ぶケースもあります。
また、無添加シャンプーは、完全に添加物がゼロというわけではなく、 特に刺激を感じやすい成分を含まないシャンプーと覚えておくと◎。
「旧表示指定成分」って?
「旧表示指定成分」は、まれにアレルギーなどの肌トラブルを起こす可能性のある成分として、1980年に旧厚生省が定めたもの。 酸化防止剤や界面活性剤などをはじめとする 特定の成分に香料を合わせた全103種類が指定されています。
無添加シャンプーによって、何が「無添加」なのかは異なる
また現在、「無添加」と記載するのに、 「○○が無添加でなければならない」といった明確な決まりがありません。あくまで、各メーカーが、特定の成分が添加されていないものを、無添加シャンプーとして販売しているので注意が必要。
たとえ、着色料が無添加でも、その他の添加物が入っている可能性もあるため、 必ず何が無添加で、何が添加されているのかをチェックして、賢く無添加シャンプーを選ぶことが大切です◎。
シャンプーに含まれる気を付けたい添加物6つ
一般的にシャンプーに含まれる合成添加物は、人によっては肌への負担となってしまうため、できるだけ合成添加物が入っていないものを選ぶとよいでしょう。
特に、
石油系界面活性剤は、洗浄力が強く頭皮の刺激になる恐れもあります。
また、シリコンは、洗い残しなどで成分が頭皮につくと、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを招くことも。刺激を避けたい場合は、シリコンが入っていない
ノンシリコンシャンプーを選ぶとよいでしょう。
添加物をチェックする際には、 「○○フリー」、「○○不使用」という表記や、シャンプーボトル裏面の 「全成分表示」で、以下のような合成成分が含まれていないか確認してみてください。
合成香料 | アミルシンナミルアルコール、ブチルフェニルメチルプロピオナール、ヒドロキシシトロネラール など |
---|---|
合成着色料 | 青色○号、赤色○号、黄色○号、ジアミン(トルエン-2,5-ジアミンなど) など |
合成防腐剤 | パラオキシ安息香酸エステル(パラオキシ安息香酸エチルなど)、パラベン(メチルパラベン、エチルパラベンなど)、フェノキシエタノール など |
石油系界面活性剤 | ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ドデシルベンゼンスルホン酸TEA など |
合成酸化防止剤 | ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT) など |
シリコン | ジメチコン、ジメチコノール、アモジメチコン など |
「全成分表示」を確認する際のポイント
「全成分表示」は配合量が多いものから順に成分が書かれています。例えば、上記の成分では、左上から、水>コカミドプロピルベタインの順に多く配合されているのが分かります。成分表でチェックする際には、成分の並び順にも注目して、できるだけ合成成分の配合量が少ないものを選ぶと◎。
※ただし、配合量1%未満の成分は、順不同で記載されています。
無添加シャンプーのよくあるQ&A
ここでは、無添加シャンプーのQ&Aをお答えします!気になるギモンを解消して、安心して使い続けられる無添加シャンプーを見つけましょう。
Q.無添加シャンプーはきしむ?
A.個人差はありますが、
人によっては、洗い上がりにきしみを感じる場合もあります。
ただし、使い続けるうちに、きしみが気にならなくなったり、髪がサラサラになったという人もいるため、すぐに使用を中断するのではなくしばらく使い続けてみることをおすすめします。
また、ノンシリコンシャンプー特有のきしみを緩和したい場合は、植物オイル成分配合のものを選ぶとよいでしょう。植物オイル成分には、 「ツバキ種子油」「アルガニアスピノサ核油(通称アルガンオイル)」「バオバブ種子油」「マカデミア種子油」などの「〇〇種子油」や「〇〇油」といった成分が挙げられます。
Q.無添加シャンプーは子どもにも使える?
A.低刺激な無添加シャンプーは、お肌がデリケートなお子さんでも使うことができます。
ただし、選ぶ際は、
着色料や香料、鉱物油、防腐剤、シリコン、パラベン、石油系界面活性剤など肌への刺激となりうる成分が無添加かどうかチェックしてみてください。
また、目に入ってもしみにくい 低刺激なアミノ酸系シャンプーもおすすめ◎。子ども用から親子一緒に使えるタイプまで種類も豊富なので、お子さんの肌の状態や、年齢に合わせて選ぶとよいでしょう。
心配な場合は、使う前にパッチテストをして、問題ないか確認することをおすすめします。
Q.妊婦さんにおすすめの無添加シャンプーは?
A.妊娠中は、特に匂いに敏感になることもあるため、
無香料なものや、自然な香りのものを選ぶとよいでしょう。香料の他にも、
着色料、防腐剤、鉱物油、石油系界面活性剤など化学物質が無添加のシャンプーがおすすめ。
アミノ酸系シャンプーは刺激が少なく妊婦さんでも使いやすいでしょう。
おすすめの無添加シャンプーの選び方!3つのコツ
髪や頭皮への刺激が少ないシャンプーを選ぶためには、3つのポイントを押さえておくと◎。以下を参考に、自分に合った無添加シャンプーを探してみてください。
1.洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーに注目
シャンプーの洗浄成分は、洗浄力が強いと頭皮の刺激となってしまい、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを招くことも。
髪や頭皮へのやさしさを考えるのであれば、洗浄力がマイルドな 「アミノ酸系」や「ベタイン系」の洗浄成分が配合されたシャンプーがおすすめです。 特に、アミノ酸系シャンプーは、穏やかな洗浄力で、 かゆみやフケ、抜け毛などの頭皮トラブルにお悩みの方や敏感肌さんにも使いやすいのが特徴といえます。
一方、高級アルコール系は、洗浄力が強いぶん、
頭皮を守るために必要な皮脂まで取りすぎてしまったり、髪や頭皮への刺激となってしまう可能性もあるため、頭皮が敏感な方は避けるのがベター。
石けん系は、さっぱりとした洗い上がりが特徴ですが、髪のきしみやパサつきやすいので注意が必要です。
以下、それぞれの洗浄成分の特徴を参考にしてみてください。
洗浄力 | 洗浄成分の例 | 主な特徴 | |
---|---|---|---|
ベタイン系 | コカミドプロビルベタイン、ラウロイルプロピルスベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココアンホ酢酸Na など | ・マイルドな洗浄力
・肌に対して低刺激 ・他の洗浄成分と併用して使う |
|
アミノ酸系 | ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグリシンK、ラウロイルメチルアラニンNa、ラウロイルグルタミン酸Na など | ・マイルドな洗浄力
・不要な皮脂を落としつつ、必要な皮脂を残す ・弱酸性で低刺激なのでお子さんも使える |
|
高級アルコール系 | ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸TEA、ラウリル硫酸アンモニウム など | ・高い洗浄力、脱脂力
・泡立ちが良い ・人によっては刺激を感じる |
|
石けん系 | 石ケン素地、ラウリン酸Na、ヤシ脂肪酸K、ラウリン酸Kなど | ・高い洗浄力
・天然由来成分で環境にやさしい ・髪のパサつきやきしみやすい |
選び方のポイント
アミノ酸系の洗浄成分を含んでいても、高級アルコール系、石けん系などの洗浄力の強い成分が割合的に多く含まれているシャンプーもあるため、成分表をチェックしたうえで、 「アミノ酸系シャンプー」や「アミノ酸シャンプー」と記載があるものに注目して選ぶと良いでしょう。
2.悩みに合わせた頭皮ケア成分もプラスαでチェック
無添加シャンプーを選ぶ際には、プラスαで頭皮ケア成分が配合されているかも注目したいところ。
特に、フケやかゆみが気になる人は、
殺菌・抗炎症作用のある成分、頭皮が乾燥しがちな人には適度なうるおいを補給してくれる
保湿成分がおすすめです◎。
また、頭皮の血流が悪くなると頭皮環境が悪化し、抜け毛の原因にもなりかねません。頭皮と髪の健康をキープするためには、
頭皮の血流を促す成分にも注目するとよいでしょう。
選ぶ際には、以下のような頭皮ケア成分をチェックしてみてください。
殺菌・抗炎症作用 | ピロクトンオラミン、サリチル酸、ミコナゾール硝酸塩、グリチルリチン酸ジカリウム など |
---|---|
保湿成分 | グリセリン、ユーカリエキス、ヒアルロン酸、コラーゲン、豆乳発酵液、センブリエキス など |
血行を促進させる作用 | センブリエキス、ショウガエキス、オタネニンジン根エキス、トコフェロール酢酸エステル など |
3.しっとり系は乾燥肌さん、さっぱり系は脂性肌さん向け!
無添加シャンプーを選ぶ際は、「しっとり系」や「さらさら系」など洗い上がりのタイプもチェックしてみましょう。
しっとりタイプは、保湿成分の配合量が多く含まれており、頭皮がカサつくなど 乾燥が気になる人におすすめ。
一方、頭皮に脂っぽさを感じる場合は、洗い上がりがさらっとしたタイプを使用してみるとよいでしょう。
洗い方も肝心!地肌をやさしくいたわる無添加シャンプーの使い方
シャンプーの仕方が間違っていると、フケやかゆみなどの頭皮トラブルを招く要因になってしまうことも。適切な洗い方で、健やかな頭皮環境をキープしましょう!
洗う前に、ブラッシングで髪のもつれを取ってから、お湯だけで頭皮の皮脂汚れを軽く落としておくのがポイント。また、シャンプー剤を頭皮に直接つけると、頭皮の刺激となってしまうので、 手のひらで十分に泡立ててからつけるようにしましょう。
洗う際は、爪を立てずに 指の腹で頭皮をマッサージするように洗うことを心掛けて。最後は、洗い残しがないよう、 髪の流れと逆方向に、根本からしっかりとすすぐのがコツです。
毎日のヘアケアに低刺激な無添加シャンプーを取り入れよう
無添加シャンプーは、髪や頭皮に刺激となりうる成分が添加されていないシャンプーのことをいいますが、商品によって何が無添加なのかは異なります。そのため、選ぶ際には、成分をしっかりとチェックすることが大切。今回、ご紹介した選び方を参考に、自分にピッタリな無添加シャンプーを見つけて、髪と頭皮をやさしくいたわるヘアケアをはじめてみませんか。
無添加シャンプーを5年くらい愛用しています。最初は髪がきしむ感じがしたのですが、健康的な髪になったような気がします!香りも優しめなところが好きです◎
●20代女性/髪質:硬め、髪量:やや多い、クセ:やや有、肌質:混合肌
無添加シャンプーというと、成分がよくとも泡立ちが悪い、きしむ、などの性能が悪いイメージがありましが、実際は泡立ちがよく使い勝手も良かったです。ただ、地肌に合わず頭皮が荒れてしまったので、今は薬用シャンプーを使っています。
●30代女性/髪質:柔らかめ、髪量:やや少ない、クセ:やや有り、肌質:混合肌
最初は髪がきしむが、使っていくうちに髪がサラサラになった。少し泡立ちに時間がかかるが、地肌がかゆくならないのがいい。肌が弱いので、これからも無添加を使っていきたい。
●30代女性/髪質:柔らかめ、髪量:やや多い、クセ:やや有り、肌質:乾燥肌
きしみや泡立ちの悪さを感じたが許容範囲。でも、商品によって香りが合わなかったり、肌が荒れる場合もあるため今は好んで購入はしていない。
●40代女性/髪質:柔らかめ、髪量:やや少ない、クセ:やや有、肌質:乾燥肌
毛先のパサつきや枝毛が気にならなくなり、髪質が柔らかくサラサラになった気がします。香りがあまり残らないのが残念ですが、泡立ちが良く気に入っています!
●20代女性/髪質:柔らかめ、髪量:やや多い、クセ:やや有、肌質:脂性肌